リスニング
2018.04.12
リスニングだけはどんなにがんばってもネイティブにはかないません。ですから、がんばってネイティブのように聞けるようになろうなどと無駄な努力はやめましょう。しかし、これももちろん、その内容がネイティブにとって知らないものなら話は別です。例えば能や歌舞伎の話を英語でした場合、英語ネイティブには発音は聞き取れても意味はわからないでしょう。「Oh, what? Sabi? Wabi? Yugen? What are you taking about?」 となるに違いありません。
しかし日本人で能や歌舞伎のことをきちんと知っていてかつ英語も出来るなら、聞き取って意味もわかるはずです。奇妙なこと?に日本人のほうが英語ネイティブよりもlistening ができるということになるのです。ま、しかしこういうのはごく例外ですから、リスニングではネイティブに勝てないと思って間違いありません。もちろん、作文にしろ、スピーキングにしろ、リーディングにしろ、ネイティブに挑戦状をたたきつける必要はありませんが(笑)
リーディングの教材
ここでリーディングの教材の話をしましょう。何がいいでしょうか?要はレベルがあっていれば何でもいいのです。ただしあまり得意でない人は絶対に訳がついているものでないといけません。文字は大き目がいいとすでに述べました。高校生用の教材が一番いいと思います。私自身、予備校講師のときにこれを指導して、読んでいるうちに読解力が鍛えられたのですから、確信をもってお勧めできます。
思い出したもう一つ。毎日新聞から出ているウィークリー毎日。これは英字新聞にしてはかなりやさしめで、字も大きいです。ある程度得意な人なら、英字新聞でしょう。朝日ヘラルドはあまりにも字が小さくてよくないと思います。あの小さな字をどうやって読んでいるか不思議なくらいです。発行部数が多くないのもよく分かります。
もし朝日の人がこれ読んでたら、もっと字を大きくして下さい。多くの場合、ジャパンタイムズかデイリーヨミウリでしょうけど、これは甲乙つけがたいですね。デイリーヨミウリに何曜日か忘れましたが、ワシントンポストの記事の一部が掲載されます。この中のコメンタリーは物によってはかなり難しいものがあり、英検1級などを受験する方にはお勧めです。
雑誌なら、タイムはやめたほうがいいと思います。タイムはネイティブの中で相当勉強している人が飽きないようにということで、難しい表現を多く盛り込まれています。辞典にも載ってないような、自分たちが作った造語も含めて。ノンネイティブにとってはそこまでは必要ないですし、読みこなそうと時間をたくさんかけるのはお勧めできません。他にもっと大事なことがあるはずですから。あとは、週間ST(ジャパンタイムズ社)なんかいいと思います。これはジャパンタイムズから取った記事ばかりで、脚注もついていますので、通勤電車などでも読むことが可能です。字も大きめ。いろいろなジャンルの記事や投書、コメンタリーを扱っているのでまず飽きません。私も以前よく読んでいました。
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