余談
2018.04.11
余談ですが、英字新聞などではすべての記事をチェックすることができないので(あるいはしたとしても人間だから)文法的、語彙的に間違った英文が見受けられます。もちろん、日本人の書いた英文だけではありません。ネイティブの書いた英文にも間違いが見受けられるのです。例えばある英字新聞で
The abusing husband was ordered by court to leave his wife for six months.(その虐待夫は妻から半年間離れるよう裁判所に命じられた)というのがありました。本当はleaveではなく keep away form を使わなくてはならないのです。文法的に。なぜならleaveというのは「離れる」という一瞬で終わる動作、行為を表す瞬間動詞であり、6ヶ月間も「離れる」ことは出来ないのです。ここは「離れている」という状態を表すkeep away を使う必要があるというわけです。
しかし、このように英語ネイティブが英語を間違うことをおかしいと思ってはいけません。よくあることなのですから。それは日本語のネイティブである日本人が日本語をよく間違うのと同じことでしかありません。ネイティブだから間違うはずはないというネイティブ崇拝はもうやめましょう。
作文における論理の正確さ
これは論理的スピーキングのところで、説明したのと同じ理屈です。スピーキングがライティングに代わるだけの話ですから、つまり、英語が出来て論理性を鍛えた佐藤さんの文章のほうが、支離滅裂な作文しか書けない英語ネイティブであるイギリス人Kerryの文章よりも、理路整然としている、のは当然のことなのです。ライティング編でも触れますが、言語の種類と論理性は無関係なのです。言うなれば、論理は言語を選ばないということです。
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