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「ネイティブに通じる英語」は幻想    大学受験英検英語教室

2018.01.21

よく「ネイティブに通じる英語」という言い方がされますが、これはおかしなことだと思います。なぜなら「ネイティブに通じない英語」というのはありえないからです。もっと正確に言いますと「ノンネイティブには通じてもネイティブには通じない英語はない」ということです。わかりやすくするためにこのノンネイティブを日本人としましょう。
日本人には通じた英語がネイティブには通じなかった、というのは一部の例外を除いてありえない話だと思います。この例外と言うのは和製英語で例えば He is an ikemen. などとやっても通じるわけはありません。この和製英語の弊害については別の章で記します。
さて、この「通じる」「通じない」という言葉の意味をきちんと考えてみましょう。これはこちらの話す英語を日本人は理解したが、ネイティブは理解できなかった、という意味です。こういうことがありうるのでしょうか?私はないと思います。なぜなら、リスニング能力はネイティブのほうが優れているからです。こちらの話す英語を相手が理解できる、というのは相手からすると、listening comprehensionできる、ということになるはずです。
日本人にはlistening comprehensionできたがネイティブには出来なかったというのであれば、日本人のlistening comprehension能力のほうがネイティブよりも高いということになりますが、そういうことは絶対にありえないことです。前の項で逆の立場で考えると言いました。そうしてみましょう。例えば、私とアメリカ人A,アメリカ人Bがいたとします。この3人で日本語で会話をしているとします。アメリカ人Aの話すあまり上手でない日本語を私は聞いてわからないが、アメリカ人Bは聞いて理解しているということはありえるのでしょうか?
実際にやったことがないので、断定はできませんが、そういうことはないはずです。これはリスニングの問題です。日本人である私の日本語に対するリスニング能力が、外国人であるアメリカ人Bのそれより劣るとは思えないのです。テレビなどで外国人が大勢集まって日本人司会者(例えば、さんまさんと

  か)とやりとりをするのを見たことがあるでしょう。
人によってはかなり変な日本語(失礼)の人もいますが、司会者もそして視聴者もきちんと理解できているはずです。日本語のネイティブである我々日本人の日本語の能力は大変なものです。その能力をもって、あの外国人はこう(間違って)言ったが、おそらく本当はこう言いたいのだろう、などと相手の足りないところを補ってそれを理解する能力を持っているのです。
これが可能なのは日本語のネイティブだからであって、この変な日本語を日本語のネイティブである日本人は理解できないが、ノンネイティブである外国人は理解できるというようなことはまず絶対にないはずです。その逆つまり、変な日本語を外国人は理解できないが日本人は(補って)理解できるということはあっても。
「ネイティブに通じる英語」というのは商業上のキャッチフレースでしかありません。心配しないでも大丈夫です。「ネイティブに通じる英語」かどうか気にする必要はまったくありません。「通じる英語」なら相手が誰であっても通じますし、ネイティブなら一層通じるのです。

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