1. トップ
  2. ブログ・お知らせ
ブログ・お知らせ

16 鉄道員(ぽっぽや)①―(浅田次郎作)

2018.09.24

北海道,local,地元の線、幌舞線の,terminal,終点駅・幌舞。かつてこの村は,coal mine,石炭 鉱山で,prosper,繁栄したが、今は過疎化で、数百の,household, ,家庭が暮らすだけである。駅長の佐藤乙末は,retire,退職間近の鉄道員(ぽっぽや)一筋に生きてきた男である。昔からの,colleague,同僚である杉浦仙次からの再就職の話を,reject,拒否してきた。40年をぽっぽやとして生きてきた乙末は廃線が,determine,決定された幌舞線と共に、destiny,運命を共にする以外のことはできないのだ。
 これまで何度も線を,abolish,廃止する話が出たが、仙次を始めとする周りの人々のおかげでこれまで駅長としての職を,maintain,維持できた。経営,circumstance,状況が,severe,厳しい会社に自分のわがままを,permit,許可してもらった以上、このただ一人の駅の駅長として職を終えるのが,natural,当然なのだ。
  年始に仙次がやってきた。春に定年を控えた仙次だが、廃線で,current,現在の職を,rob,奪われる。二人は,past,過去の,affair,事を思い出す。キハ(気動車)が,horn,笛を鳴らして村にやってきた時、金メダリストを,greet,出迎えるような,enthusiastic,熱狂的雰囲気だった。そんな話をしながら、仙次は14年前のことを,recall,思い出した。生後2ヶ月の雪子が急病で危篤になっても、乙末は仕事を休むと,passenger,乗客に,nuisance,迷惑がかかるからと、immediate,直ちに病院に行かず、spouse,配偶者の静枝が病院から帰った時には雪子はすでに冷たくなっていたことを思い出した。それ以来、仙次の妻は乙末を薄情と,regard,みなしている。
  みっともない話と前置きして、乙末は今でも雪子の年を数えていることを,confess,告白する。夫婦にやっと授かった子供である。雪子が,alive,生きているなら、1,grade,学年の生徒の春に、要りもしないランドセルを買ったこともある。乙末はふと、駅舎で遊んでいた女の子がいないことに気づいた。以前見た事のない小さな子だった。「いつの間にいなくなったんだろう…?」

総合英語塾ブログ・お知らせ

学習スタイル

テキスト&解説

合格体験記

お問い合わせ

E-mail
fgifgi@hotmail.com

■返信が届かないお客様へ

当英語塾は遅くとも2日以内にお問い合わせに対する返事のメールを差し上げています。
もし、2日以内に当英語塾から連絡がない場合は、メールの受信がうまく行えていない可能性が大です。
その際は、大変お手数ではございますが、お電話にてお問合せください。