続き
2018.05.03
しかし、ネイティブ至上主義のこの国ではこのような人が少なくありません。日本人のほうでも考え違いをする人が多いなら、ネイティブにも考え違いをする人がいて、文法の間違いなどをとがめたりします。まったくのナンセンス。もし私がそう言われたのなら私は絶対に反論します。
「私は英語を勉強してここまで来た。ところで、あなたの日本語はどのくらいなのか。私が英語を話すようにあなたは日本語を話せるのか。話せないのならば、あなたに私の英語をとがめる資格はないだろう。」
ある英語学校に通っていた私の知り合いがそこのイギリス人講師に「僕が試験官なら君を落とす。発音が悪いから」と言われたそうです。もしこのイギリス人が日本語を勉強していて同じように「君の発音は悪いから今度の日本語の試験だめだろう」と日本人に言われたのならどうでしょうか。これは大変失礼なことだと多くの人は思うでしょう。
ところがその同じ人がこのイギリス人事件を聞いてもあまり何も感じないのは不思議なことです。これも「英語の世界で一番偉いのはネイティブである」というネイティブ崇拝ゆえんなのです。このようなゆがんだ価値観はもうやめましょう。こちらが言って失礼なことならば、向こうが言っても失礼なのです。話が少し脱線したようです。まとめましょう。
ある程度やれば(人によって違うが)もう十分なので、そしたら他のことに有意義に時間と労力を使いましょう。単語について言えば、知らなければ調べればいいことです。鬼のように鍛えてネイティブ並みになるなどという無意味な考えは捨てましょう。ネイティブという実現不可能なことではなく、実現可能な英語の上手なノンネイティブを目指すべきなのです。