相変わらずの受験英語
2018.05.01
予備校講師をやめたあと、しばらく受験英語から遠ざかっていたのですがある目的で久しぶりに大学入試の過去問を解いてみたら、相変わらずやる気をなくさせる問題形式でうんざりしました。前よりもひどくなっているような気もします。まず、とにかく読みづらいのです。あっちこっち虫食いだらけで、下線やらなんやらで英語が好きな私でも読む気があまりしません。
英字新聞などならまだ読む気が起きますが(字が小さいのが難点だが)大学入試の英語問題はひどすぎです。センター試験でリスニングが導入されたのは非常に喜ばしいことで、そうすると発音問題、アクセント問題は不要でしょう。また図形に関する問題も余計読みにくくなったように思えます。もっとシンプルにすべきで英検のような形式が望ましいと思います。
英検はどの級に関しても文章、設問が非常に見やすくなっています。この見やすいで形式で、超基礎から相当高度な英語力まですべてまかなえるのですから、大学入試の英語問題もこのような形式にすればいいと思います。そうすることで生徒の英語に対する学習意欲を促進できますし、また「受験英
語」と「実戦的英語」の乖離の度合いを低くすることができるでしょう。
理想はずばり、スピーキングの試験を採用することですが試験官の確保、判定の客観性などで残念ながら実現は相当困難であると思われます。しかしながら現在のあの読みづらい問題形式はぜひ変えてほしいと思います。
追記 この記事を書いたのは10年以上前です。やっとスピーキングがセンター試験に導入されることになりました。具体的にどう判定するかはわかりませんが、前進であるのは間違いありません。しかし、これがネイティブ英語でなく、国際英語という観点からのものであることを望みます。1年ほど前に英検の合否基準が大きく変わり、英作文やリスニングの得意な人が受かり易くなり、読解力、単語力はさっぱりという合格者が多数出てきたのは大問題だと思っています。苦情が殺到しているみたいなので、もっとバランスの取れた基準になるのではないかと期待していますが。
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