「聞いてるだけで話せるようになる」は大嘘
2018.04.27
こういう広告を見たことがあるでしょう。これ信じますか?ほんとなら、いいですね。私もやってみたいです。信じますか?これが本当なら私みたいな英語講師は今頃、全員山谷かどっかで、順番待ちしてるでしょう。朝食配給の整理券求めて。もし、本当に「聞いてるだけで話せるようになる」のであれば、これを」売ってる会社は学校へいや、文部省へ売り込みに行けば、いいのです。私が文部省の英語教育担当者あるいは、学校の英語教師なら絶対に欲しいです!土下座してでも買いたいくらいです!。
まるで夢のようですよね?聞いてるだけで話せるようになるのなら。これなら何ヶ国語でも話せるようになるでしょう。日本人全員がこれからは、バイリンガルどころかマルチリンガルになるのです。日本だけではもったいないので、この教材を世界中に売り込みに行きましょう。世界中から感謝されて、ノーベル賞もらうこと間違いなしです。なんで、この教材を学校に売りにこないのかなあ?不思議ですね。そう思うでしょう、みなさん?知り合いの弁護士にこれが刑法に抵触しないわけを聞いたら「立証が難しいからでは」とのこと。この国の法律、どうもおかしいようです。
語彙増強について
英語は基本的には単語が並んでいるだけだと言いました。まったくそのとおりでどの言語であっても単語が一番重要なのは間違いありません。生まれてまもない赤ちゃんが最初に話すのは単語であってそれをある程度の数覚えて初めて次の段階、文にいける訳ですから。たとえ単語ひとつでも異国の地で窮地を救われることがあるのは台湾シー(紙)事件についてお話したとおりです。
ではどれくらいの語彙が必要なのでしょうか。国際英語で必要な語彙はそれほど膨大なものではありません。日常会話で必要な語彙なら3-4千語、国連で活躍できるという条件でも1万語程度でしょう。これくらいで十分なはずです。あとは、その人の専門とする業種で使われる単語を覚えるだけでしょう。さて、語彙力を増強するいい方法を教えましょう。
この本の目的は英語学習の正しいあり方についてお伝えすることですので、どの単語を覚えればいいとか、そういう細かい話はしません。単語集はたくさんあるので、その中で自分に合うものを選べばいいでしょう。率直に言って、レベルさえあっていればどの単語集でも大差はないはずです。ポイントは3つあります。