カジュアルスピーキング(≒英会話)の本質
2018.04.21
親しい間柄では通常②のカジュアルスピーキングの形式で会話するのが普通です。これは日本語でもそうですよね?友達に「明日ご都合はよろしいでしょうか?」なんて言わないはずです。「明日空いてる?」でしょう?英語のカジュアルスピーキング(いわゆる英会話)には次の特徴があります。
①省略が多い
②スラングが使われることがある
③かしこまった(フォーマルな)言い方はしない
④体言(名詞)止めが使われることがまれにある
①の省略については例えば
A What will you do tomorrow? に対して
B Read. などのような言い回しがカジュアルスピーキングではよく使われます。これは I will read. の I will を省略したわけですが、こういう答え方はカジュアルスピーキングではOKでも上司などが相手のフォーマルスピーキングではよくありません。それは上司から「君は明日何をしとるのかね?」と聞かれて「読書」などとつっけんどんな返事をしないのと同じことです。ですから英語でも気をつけましょう! ②のスラングですが、これは日本語では俗語などと訳されるような言葉で、例えば I ain't a musician.の ain't で、これはbe動詞の否定形として使われることがあるのですが、きちんとした英語ではありません。スラングは例えて言えば日本語の「すげー」みたいな響きを持つ「きれいではない」英語なので、使用は極力差し控えるべきです。 ③については、例えば May I have your name?(お名前を伺ってもよろしいでしょうか?)と言えば非常に丁寧に聞こえ、フォーマルスピーキングではこういう言い方をしますが、カジュアルスピーキングでは
What's your name?(名前は何ですか?)でOKです。時には Your name?(名前は?)なんてこともありえますが、こんなぶっきらぼうな聞き方はよほどのことがなければ使ってはいけません。
④体言(名詞)止めについては、例えば昔見たアメリカ映画の切迫した場面でRunning out time! と登場人物が叫ぶシーンがありました。文法的にはRunning out(少なくなりつつある)という分詞形容詞が名詞の
timeを修飾していて、これ全体で名詞になっています。
Time is running out!ならばSVCの文になっています。これを
Running out time!と体現止めにすることで、簡潔かつ力強さ(切迫感)が感じられます。ただし、体言止めの表現形式は頻繁には出てこないのでそう気にする必要はないでしょう。
以上がカジュアルスピーキング(いわゆる英会話)の特徴です。どうってことはありません。では、なぜ学校でカジュアルスピーキングを教えてくれないのでしょうか?
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