速読について① 大学受験英検英語教室
2018.04.05
速読を謳った本が結構ありますが、まず肝心なことはきちんと読めるということです。それができないのなら、意味もわからないでただ読んでいるつもりにしかなりません。まずはきちんと読めることが大事です。そして、きちんと読める人は読むのが早いのです。私自身これまで速読の練習を特にやったことはありませんが、早く読もうと思えば早く読めます。
わかりやすい例を挙げれば、英検準1級の読解力のある人が2級の英文を読んだ時の速さは、2級の人がそれを読んだ時よりも、早いはずです。1級の人ならもっと早いはずです。速読の練習などやらなくても。要するに1級の人にとって2級の英文は簡単なのです。当然すぐに読み終わります。
これに対して2級の人にとっては知らない単語があったり、文構造がわからなかったりするので、あちこちでひっかかって当然遅くなります。どうでしょうか、深く読める人は早く読めるということなのです。ですから、速読速読とあせることは逆効果です。まずは足元から。きちんと読めるようにすることです。
速読について②
確かに速読するいくつかのコツはありますので書き記します。
A 帰り読みしない
関係詞がそうです。いわゆる頭から訳すというやつです。これが出来ないと遅くなりますし、帰り読みできないリスニングでは致命的です。
Do you have anything that I can cut this with?
① ③ ②
なら「あなた何かもっている?私がこれを切るのを?」という風にしていきます。決して①②③の順序で「あなた 私がこれを切るの 何か持ってる?」 として
はいけません。上のような短めの文でもリスニングなら間に合いません。読みならまだいいですが、遅くなります。
また実際のリーディングではもっと長いのが頻繁に出てくるので、こういう順序で読んでいては相当遅くなります。ですから、頭からどんどん読んでいって下さい。ただし、各人のリーディング能力にもよりますが、頭から読めない構文の複雑な文もあります。その際は文構造を考えて必要なら頭から読んでもかまいません。
意味もわからないのに頭から読むよりは帰り読みしてでも意味をきちんとわかったほうがはるかに有益ですし、そうして理解したあとはその文構造のパターンが頭の中に蓄積されて次に同じような構造の文を読んだ場合、頭から読める可能性があります。
B 小さなことは気にしない
日本語でもそうですが、早く読むというのは大体の意味をつかむということですよね。完璧に意味をわかろうとするならじっくり読む必要があるのですから。ですから、早く読む場合は細かいことは気にしてはいけません。大まかな、全体的な意味、作者が何を言いたいか、大体の意味をつかむようにして下さい。