沖縄の未来③ 大学受験英検英語教室
2018.04.02
琉球大(あるいは他の県内大学も)は変われないのでしょうか?例えば、県は中央政府から多額の補助金を毎年受け取っています。このお金を活用して、琉球大の学費を無料にする。そうなると本土から優秀な学生が集まる(順天堂大医学部は授業料を下げて、偏差値が大幅に上がりました)。これに刺激されて県内の生徒も懸命な努力を続けて、学力が上がっていく。琉球大の学力の高さが知れ渡り、本土の企業から声がかかる。あるいは県内で上述したような研究機関(県が設立運営)へ入って行く。これによって、県内の経済が活性化していく。全国的にはまだ出生率の高い沖縄が優秀な人材の供給源として、日本を支える。夢のような話かもしれませんが、不可能ではないですよね。
話はまた変わりますが、沖縄がそろばんにおいて全国屈指のレベルにあるのを知っているでしょうか。新聞に年に数回各級の合格者が掲載されます。これが実に圧巻。10段やら9段やらの受験者がこれでもかというほどの数において合格を果たしており、圧倒的なほどです。私自身も小学校の数年間近くの宮城珠算学校に通っていて、3級をとりました。当時は今のように小学生で10段などなかったように覚えています。なぜ今は小学生の高段者が多いか考えると、おそらく早期英才教育だからではないでしょうか。
つまり、幼いうちからそろばんを始め、先生も熱心に指導したので、小学生であるにもかかわらず10段に合格する、こういうことではなかろうかと思います。浦添市内の中学校でハンドボール優勝した学校がそのまま全国大会でも優勝といわれるほど浦添市のハンドのレベルが高いのは、小学校からハンドを始める生徒が多く、また優秀な指導者がそろっているからだと思います。レスリングもそう。浦添市体育館でてだこレスリングクラブというのがあり、小学生にレスリングを熱心に指導している先生がいます。この子達が浦添工業あたりに入ってさらに練習に励むので、インターハイで毎年好成績を収めています。野球、ウエイトリフティング、バスケも沖縄は強いですよね。理由も同じです。このようにして、沖縄はスポーツにおいてそう意識はしてないかも知れませんが、英才教育を実施していて、その結果全国屈指のれレベルになっているのです。
さて、勉強の話に戻りますが、勉強でも英才教育は必要だと思っています。これがないのであれば、現実的に全国トップレベルの学力を身につけることは出来ないと思います。開邦高校野球陽高校に中学が付設して中高一貫校となりました。これは非常にいいことと思っています。しかし、まだ不十分と考えます。いくつかの小学校を英才教育のための学校にする、あるいは小学校の中でそういうクラスを作る。小学生、中学生のための塾を県費で作る。こういうことが必要と考えています。私自身、それほど裕福でない家庭に育ったので、お金の心配をする親御さんの気持ちは痛切に感じられます。余裕のある親御さんは子供を私立に入れて、塾も行かせて…ということができますが、そうではないが、しかしお子さんの将来を熱心に考える親御さんのことを思うと「収入にかかわらず、いい教育の受けられる学校、塾」を県主導で作って欲しいと思うのです。自習室もそうですよね。塾や予備校に通う受験生はそこの自習室を使えますが、そうでない受験生は学習場所の確保に困っています。国からの補助金の一部を使えば、交通の便のいいどこかに、広い自習室を作れるはずです。
沖縄県はこれまで米軍基地を提供する見返りに国から莫大な補償金を受けてきました。しかし、これは言ってみれば不労所得であり、いつまでも当てにすべきものはないと思います。沖縄の為政者は沖縄生まれの人間であるので、当然沖縄の未来、沖縄の子供たちの未来を願っているはずです。 再三繰り返しますが、地理的な特殊性ゆえ、沖縄の未来を明るいものにするには教育、学力以外ないと考えます。子供たち、生徒たちの学力を高め、将来沖縄といえば「沖縄の人は頭いい人が多いよね」といわれるほどに、優秀な人材を供給する宝庫としての地位を確立できるよう、県内の平均的な所得の家庭が本土以上の経済的に安定した生活を送れるような沖縄の将来像、こうした夢が現実になることを願っています。
がんばれよ、沖縄のわらびんちゃ!うちなんちゅ!