ディクテーションは無駄 大学受験英検英語教室
2018.03.20
これもシャドウイング同様、いやそれ以上にお奨めできません。時間効率が甚だ悪いからです。話は少しずれますが、読解の訓練でもし全文和訳をするとしたならどうでしょうか?その英語の文章のうち意味がわからないのはどのくらいあるでしょうか?半分わからないということはないはずです。
半分もわからなければ、これはその学習者にとってはそもそもその英語文章が難しすぎることを意味します。英語学習の常識から言えば、2-3割程度ではないでしょうか?仮にそうだとすると、この2-3割わからない箇所のためにわざわざ全部の箇所に訳をつけることになるわけで、おそろしく無駄が多い、時間効率が悪いことは明白でしょう。
リスニングのためのディクテーションもそうなのです。聞き取れない2-3割のために、これをすべてディクテーションするのはどう考えても無駄な労力と言わざるを得ません。甚だ時間効率が悪いということです。普通にリスニングやっていれば、1時間で相当な量の英語音声に触れることが可能ですが、ディクテーションするとなるとその何十分の一でしょう。また疲れるでしょうから量をこなすのも無理でしょう。ディクテーションは絶対にお勧めできません。
では、なぜディクテーションをやらせる講師がいるのでしょうか。これもそのほうが都合がいい、授業がしやすいという教える側の論理でしかありません。本来は聞き取れないところだけ確認すればいいのですが、多人数の場合は一人一人聞き取れない箇所が違うので、一斉授業では「聞き取れないところだけを確認する」ということが出来なくなります。
これがもし、すべて書き取りするということならば、すべて確認するので、教
える側に都合がいい、しかしその分生徒には無駄が生じることになります。そもそもリスニングなんていうのは一人でやる以外ありません。それを一斉授業でやろうとするからこのような無駄が生じるのです。学習効率を考えるならディクテーションは即刻中止して、ネットでBBCでも聞いてください。