続き 大学受験英検英語教室
2018.03.04
しかしもちろんだからと言って文句をつけるわけにも行きません。お客さんですし、そうでないとしても英語は話される地域によって様々なのです。「あなたの英語は聞きづらい。すまないが、アメリカ人かイギリス人のように話してくれ」とは言えないのです。英語を話す人口8億5千万のうち、英語を母語として話す人よりも外国語として話す人のほうが多いそうです。
ここから導き出される結論は海外に出た場合(あるいは国内でも)英語を話す相手がネイティブである確率よりもノンネイティブである確率のほうが高いということです。ですから、リスニングの訓練ならば、ネイティブだけではなく、ノンネイティブの英語を聞き取ることも必要なのです。知り合いで海外貿易の会社に勤めていて、イタリアを担当している方がいます。その方の話ではイタリア人の英語は聞きづらいのだそうです。
もちろんそう文句を言えるはずもありません。私自身は聞いたことがなく、一度聞いてみたいですが。私自身の経験ではパキスタンとかバングラディシュとかあの辺りが大変聞きづらいという印象があります。このことはあるネイティブも同様の感想をもらしていました。ネイティブがリスニングに苦労するなら私が苦労するのも当然です。このネイティブの話では日本人の英語ははっきり(clear) 発音するので聞きやすいとのことです。
そう言えばBBCなどで時々日本の学者などがインタビューに答えるのを聞くとカタカナ英語の人がほとんどで、音声的には上手いという印象はありませんがclearに発音するので、(日本人の私には当然ですが)やはり聞きやすい。
これと同じ印象をネイティブも持っているという事はぜひ覚えておいて欲し
いと思います。もっと自信を持っていいのです。聞きやすいというのが一番大事なのですから。ちなみにドイツ人の英語もはっきりと発音するので聞きやすいです。オーストラリアのABCで聞けますから一度聞いてみて下さい。
さて、話はだいぶそれましたが、「NHKにノンネイティブが多数登場する謎」の答え、もうお分かりですね。現実に英語を使用する状況を想定していろいろな国の英語に慣れるように親心で?このようなキャスティングにしてくれているのです。ありがとう、さすがみんなのNHK!