会話表現は5種類 大学受験英検英語教室
2018.02.16
英語は基本的に単語を並べれば通じますが中にはこれが当てはまらないケースがあります。日常的な会話で使われる決まりきった表現で、これには以下の5種類があります。
A.覚えないと話せないし、言われた時に意味がわからない。
B.覚えないと話せないが、言われた時に意味はわかる。
C.他の表現を使って話せるが、言われた時に意味がわからない。
D. 他の表現を使って話せるし、言われた時に意味がわかる。
E. スラング(俗語)
詳しく説明しましょう。
A.覚えないと話せないし、言われた時に意味がわからない
It serves him right! (あいつめ)いい気味だ!この「あいつ」がだれかで、himの部分がherになったり、youになったり変わってきます。この表現を知らないで、こういう事を言おうとしても無理です。また、これを聞いたときに理解することもできません。
B.覚えないと話せないが、言われた時に意味はわかる
That was close! (もう少しだった!)例えば、もう少しで車にぶつかりそうな時にこう言います。この表現も知らなくては口から出てこないでしょう。ただ、言われた場合には意味はわかると思います。closeは「近い」という意味なので、事故に近かった(もう少しで事故だった)という意味なんだろうと察しがつくはずです。
C.覚えなくても、他の表現を使えるが、言われた時に意味がわからない
Where were we? 話の途中で中断したとか、話がわき道にそれた時に
「あれ?何の話だったけ?」という意味で使います。これを知らなくても、こちらがそう言いたければ、What were we talking about? などで表現できます。ところが相手に使われると「どこにいた?ここにいたじゃないか?」などと勘違いする可能性が大です。
D. 覚えなくても、他の表現を使えるし、言われた時にも意味がわかる。
Good for you! は「 よく、やった!」という意味です。これを知らなくても You did a good job. と言えばいいですし、相手がそう言った場合も意味はわかるはずです。
E. スラング(俗語)
スラングにも「よく使われる、一部の人しか使わない」など程度の差はありますが、基本的にこういうものは覚えるべきではありません。逆に考えればわかるでしょう。日本語を学んでいる外国人に日本語の俗語(例えば、うぜー)を教えるでしょうか?まともな人ならば、そういう汚い言葉ではなく、きれいな美しい日本語を教えるはずです。
私自身、日本人としてきれいな日本語を心がけているので、(年も年ですし)こういう汚い言葉は絶対に使いませんし、またそういう言葉を外国人に教えることも絶対にしません。それと同様に、外国語を学ぶ場合もきれいな表現を学びたいと思うのです。ですから、スラングは一切シャットアウトしています。英語を覚えるのは国際親善のためでしょうから、それを台無しにしかねない、スラングは覚えてはいけないと考えます。
「ネイティブはこう言う」類の本には、スラングや標準的でない会話表現(一部のネイティブしか使わない)が含まれている場合がありますので、そういう本を活用する際は注意が必要です。スラングは覚えるべきではありませんし、また標準的でない会話表現も覚えて使うようなことは絶対にやめるべきです。
標準的でない会話表現を使ってはいけないというのは相手に通じない可能性が高いからです。通じないのを覚えてもしかたありません。「ネイティブが使う口語表現」なのに通じないはずはないだろう!」と言うかもしれませんが、
2つ根拠があります。