スピーキングの練習は1人でも可能 大学受験英検英語教室
2018.02.05
多くの人はスピーキングの練習は一人ではできないと思っているようです。しかし実は一人でもスピーキングの練習は十分可能なのです。私はこれをセルフスピーキングと呼んでいます。一人で行うスピーキングの練習としては通訳の訓練に使われるシャドーイングがよく知られています。
シャドーイングも一人で実行できるのでこれも広義においてはセルフスピーキングに入ります。シャドーイングもそれなりの効果はあるのですが、「自分で考えてしゃべる」わけではなく、他人の言葉を繰り返すだけなのでその効果には限界があるのです。詳しくは後述。
そもそも英語でスピーキングするとはどういうことなのでしょうか。スピーキングするということは冒頭でも少しふれたように、英単語を口頭で並べるということです。従って英単語を口頭で並べる練習をすればよいのです。通常なら相手がいてそのやり取りの中で自分が何を話すか決るのである意味で楽ですが、一人でスピーキングする場合はこの話す内容を人工的に設定しなくてはなりません。
具体的には、例えば道を歩きながら目にした光景や考えていることを英語で話す(人目が気になるのであれば声を出さずに)、テレビのニュースキャスターの読み上げるニュースを英語に変換して発声する、好きなドラマの登場人物の話すせりふを英語に変換して発声する、などいくらでもあります。
文字で一番いいと思われるのが、子供向けの物語、例えば「フランダースの犬」などです。これらは平易な日本語で書かれているので、実際のスピーキングで使われる文構造と同じくらいの文構造になっています。たかが子供向けの絵本と侮ってはいけません。
これを瞬間的に英語に変換して発声するには相当なスピーキング力が要求され、これが可能ならばスピーキング力はもう十分なレベルです。うそだと
思うならば試してみて下さい。想像するよりもはるかに難しいことがわかります。新聞の読書欄も内容によってはいいものもありますが、新聞社によっては文体的にこの訓練には向かないものも多いので注意が必要です。
このように様々なセルフスピーキングの方法があり、一人でも練習できるわけです。英会話学校へ行かなくても、本当にやる気があれば、セルフスピーキングをどんどん実行してスピーキングを上達させてください。肝心なのはやるかやらないかなのです。