英語は地域英語と国際英語の二種類 大学受験英検英語教室
2018.01.26
英語には二つの側面があると思っています。一つはアメリカやイギリスなどで話されているその国の母国語としての英語。もう一つは国際的な場(そこにいる人は必ずしもネイティブではない)で使われる国際共通語としての英語。我々日本人が学習すべきは国際英語の方でしょう。
これからますます国際化が進むであろうから英語はますます重要になるなどといったことをよく耳にしますがもしそうだとすれば学ぶべきは国際英語の方でしょう。国際化とはアメリカ化、イギリス化ではないのですから。「こういう場合アメリカ人はこう言う」などと得意顔で言う人がいますが、こういう人は何か勘違いしていて、またなぜかこう言う人に限って大して上手くないのです(失敬)。
英語のノンネイティブである日本人が学ぶべきはアメリカ英語(あるいはイギリス英語)ではなく、国際英語であるべきでしょう。国際英語とはネイティブであってもそうでなくても通じる英語の事であまり込み入った表現を使わない、わかりやすい英語のことです。
一つ面白い話をしましょう。今から20年程前、まだ学生の頃、駅のホームでインド系の顔立ちをした女性から沼袋駅はどこですかと聞かれました。2つ目だったので私はIt’s the next station but one. と答えたのです。このbutは御存知のように前置詞で、~を除いてという意味でHe is anything but genius.(彼は決して天才ではない)などの文で使われるbutと同じ意味です。従って、一つを除けば次ということはつまり次の次、2番目の意味になるわけです。
これは受験勉強の時に覚えた表現で相手はネイティブ(御存知のようにインドでは英語は公用語です)なので知ってるだろうと思って、ちょっとしゃれた言い回しをしたのですが、見事に(今思うとあの人はパキスタンかどっかの人
だったかもしれませんが)通じませんでした。私はあわててSecond,Secondと言い直して無事国際親善を果たしました。
この一件が私に教訓を与えました(少し大げさですが)。あまりややこしい表現は使わない方がいいという事です。考えてみれば同じ日本人でもあまり読書をしない人にちょっと難しい日本語を使えば意味が通じないことがあります。これが英語でしかも相手がどこの国の人か分からない場合はなおさらでしょう。国際英語ではあまり込み入った表現は止めた方がいいのです。