英語ほど簡単な言語はない

実は英語ほど簡単な言葉はそう多くありません。英語は難しいと考える人が多いようで、これだけ英語関連の学習参考書があるのはそのひとつの証拠でしょう。しかし、世界的に見ても英語ほど簡単な言葉は少ないはずです。例えば大学でフランス語やロシア語などを学んだ人はそれらがどれ位難しいのかお分かりだと思います。
ドイツ語も難しいですし、ギリシャ語にいたってはIt’s Greek to me．(僕にはちんぷんかんぷんだ)という表現があるほどです。日本語にしても、敬語やら、謙譲語など、日本語のネイティブである日本人にとってもその習得はなかなか容易ではなく、私もよく間違えます(笑)。外国人にとってはそもそも漢字なんていうややこしい文字を覚えるだけでも気が遠くなることでしょう。
それとくらべれば英語ははるかに与しやすい言語なのです。世界中で英語を話す人が８億５千万人と言われていて、そのうち半分強がノンネイティブ、すなわち英語を外国語として話す人々です。これだけの人が英語を話し、また国際的な会議や貿易、インターネット上で使用される言語の多くが英語である、つまり英語が国際共通語として使用されているのはアメリカの圧倒的経済力、政治力だけではなく、その実用性すなわち使いやすい言葉であることに起因しているのです。
その簡単な英語を苦手とする人が多いのは学校で正しい学習法が教えられていないからです。ただし、だからといって文法をやめろとか、ネイティブの先生を増やせなどの議論には与しません。