NHK英語の謎 大学受験英検英語教室
2017.12.25
最近よくネイティブという言葉を耳にします。ネイティブとはその言葉を子供の頃から話す人のことで、たとえば日本人は日本語のネイティブ、アメリカ人イギリス人は英語のネイティブです。日本国内で「ネイティブ、ネイティブ」と言っているのはほとんどの場合、英語のネイティブすなわちアメリカン人、イギリス人などを指しています。
そして、今日本の英語学習界ではこの「ネイティブ英語」が大流行なのです。つまり、「アメリカ人やイギリス人などから英語を習ってネイティブのようになろう!」ということで、英会話学校や英語学習教材、参考書などが飛ぶように売れているのです。中学や高校にはネイティブ講師としてアメリカ人やイギリス人、オーストラリア人英語講師が配置されたり、その学校に英語教材会社から「教科書には載っていないネイティブ表現!」といった教材の売り込みFAXが送られてきたり…。
特にネイティブと言う言葉を使わないだいぶ以前の時代から日本人は英語、特に英会話が上手になるには留学したり、英会話学校へ行ったりして、生の、本場の英語に触れるのが一番というふうに思い込んできました。でも、本当はそうではないのです。これはまったく誤った考え方で、実はこれこそが日本人が英語を苦手とする最大の原因になっているのです。
そしてさらに最近ではそれでは済まない、この国の未来を危ういものにする状況が出来つつあります。私は英語を20年以上教えてきて、正しい考え方に立てば英語の修得は簡単であることを含め、これまでほとんどの人が気づかなかったこと、これまで誰も声を大にして主張することがなかった「本当のこと」を多くの人に知ってもらって、(大げさなことを言うようですが)この国が誤った方向へ行かないようにとの切実な思いでこの本を書いたのです。
日本の明るい未来を思うのであれば、どうぞ最後までお読み下さい。これまでの考えがひっくり返るようなことがそこに書いてあり、長い間あなたに読んでもらえるのをずっと待っていたのですから…。